こんばんは、西橋です。
「人見知りと対人恐怖症はどう違うのでしょうか?」
というご質問をいただくことがありますので、人見知りとは何かという話からそれぞれの違いについて説明をさせていただきます。
人見知りについて
人見知りとは、人とのコミュニケーションや付き合いが苦手なことをあらわした言葉です。
特に初対面の人、異性に対して不安を感じるものです。
自分の感情を出したり自己主張することが苦手なので、周りから無口、内気、おとなしい、引っ込み思案、控えめな性格などと言われることがありますが、他人の話に耳を傾けて相手の気持ちを察する能力が高く、仕事を最後までやり遂げたり、嫌がる仕事でも引き受けたりする人が多いので、「良い人」として評価されることもあります。自分を犠牲にしやすいので家庭を持つと家庭のために自分を犠牲にしてしまう人も多いです。
女性の場合は人見知りでも魅力として捉えてもらえる場合があるのですが、男性の場合は情けない、男らしくないとマイナスの評価をされてしまうことが多いです。ただ、最近は女性の社会進出が当たり前になってきていますので、女性の場合でもマイナスの評価をされてしまうことが増えてきています。
アルコール依存やうつになりやすく、悪化して対人恐怖症になる場合もありますが、人との出会いや経験の中で克服しやすいものでもあります。
人見知りと対人恐怖症の違い
1.発症時期
人見知りの場合は幼い頃から、対人恐怖症の場合は思春期から発症することが多いです。
2.生活への支障
人見知りの場合はほとんど支障がないのですが、対人恐怖症の場合は支障をきたします。
3.同じ人と会う回数を重ねた場合の変化
人見知りの場合は回数を重ねるごとに不安が薄らいでいくのに対して、対人恐怖症は回数を重ねるごとに不安が増していきます。
人見知りも対人恐怖症も概念や範囲があいまいなものなので明確な基準はありませんが、
生活に支障をきたすほど過度な人見知り≒対人恐怖症
と言えるのではないかと思います。
コメント
1 ■無題
おはようございます。
親しい人の接し方とか、そういう素振りが変わると不安になります。
適当に返事を返されたりすると、怖くなったりします。
これは、どっち寄りの症状なんでしょうか・・。
後、どうしても親しくなっても、自分の内面まで打ち明ける勇気がありません・・。
2 ■Re:無題
>MAYUMI (布袋しぐれ)さん
こんばんは。
どれだけ親しくなっても自分の内面を打ち明けることができないのはつらいですね。MAYUMIさんは自分の内面を打ち明けると嫌われてしまうと思っておられるのでしょうか?
人見知りの場合は基本的に初対面の人に対して不安や恐怖を抱くのですが、親しくなっていくと問題なく付き合える場合がほとんどです。
ですから、親しい人に対しても不安を感じたり怖くなったり、また親しくなっても自分の内面を出せないという状態からして、対人恐怖症寄りの症状ではないかと思われます。