今回は「認知(考え方)の修正」に関する克服法をお伝えします。
対人恐怖症を克服すれば自分の性質まで別人のように変わると思っておられる方がいますが、残念ながら克服してもその人が持つ本来の性質まで変わることはありません。
ほとんどが克服する前と同じです。
その人が持つ本来の性質は変えられないですからね。
じゃあ、何が変わるのか?
変わるのは見方、視点です。
例えば、克服する前は、
しゃべらない私 = ダメな私
だったのが、克服後は、
しゃべらない私 = 自然な私
となったりします。
自分の持つ長所、短所、能力に対する捉え方が変わるのです。
元は同じでも、どの角度から、どういう基準で見るかによって全く違うものに見えてきます。
分かりやすく言うと、自分の良い部分、悪い部分、どっちに焦点を当てて見るかの違いだけです。
自分に対する見方、視点が変われば今のままでも何の支障もありません。
人とコミュニケーションをとって普通に生活していくならば、別に頑張ってスキルアップをする必要もないのです。
克服すれば、自分の性質が変わって別人になれるわけではありませんが、自分に対する見方、視点が変わるので、周りから別人のように見られるようになります。
だから、自分を受け入れましょう!
という話ではありません。
よく、
自分を受け入れる
のが良いと言われますが、そう言われてあなたはできますか?
無理じゃないでしょうか?
自分を受け入れたり認めたりしようとしても、無意識の自分がそうはさせてくれません。
自分を受け入れたり認めたりできるのは対人恐怖症を克服できてきたときです。
ですから、今は難しいのです。
「こうすればいいのにと思いながらできない自分に自己嫌悪」になってしまいます。
じゃあ、克服するために今は何をするのか?
自分を受け入れさせてくれない無意識の自分に少しずつ働きかけて変えていくことをするのです。
根っこにある考え方を変えることができれば、素直に自分を受け入れることができるようになります。
そのために、
「なぜ自分を受け入れることができないのか?」
を自分に聞いてみましょう。
まずそれを探さないと変えれないので探します。
正直、対人恐怖症を克服していく方法は遠回りで面倒臭いです。時間もかかります。
でも、それをしていかなければ、いきなり真向勝負しても失敗して、自分を責めて終わりです。
まずは、自分を受け入れられない原因は何かを考えてみましょう。
- 自分がダメだと思うから
- 自分が生きている価値のない人間だと思うから
- 自分が悪い人間だと思うから
- 自分が人に愛される資格のない人間だと思うから
- 自分が劣っていると思うから
- 自分が醜くズルイ人間だと思うから
あなたの場合は何ですか?
一度、ゆっくりと考えてみてください。
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